湯汲哲也。
浜崎あゆみのファンを長年続けている方ならこの方を知らない人をほぼいないだろう。メモアドやMoments、JEWEL、momentum、MY ALL、Last minuteなど浜崎あゆみの名曲たちを数多く手がけてきた作曲家だ。湯汲哲也なしでは浜崎あゆみの楽曲を語れないと言っても過言ではないだろう。
一方、湯汲哲也氏はLOVER SOUND TRACKというバンド活動もしていた。浜崎あゆみの楽曲提供など作曲家としての活動をきっかけにバンドは休止してしまっていたが、2022年8月、再び活動を始めた。
出典:https://twitter.com/
メモアド原曲など湯汲哲也のバンド・LOVER SOUND TRACK
まず、浜崎あゆみの名曲の1つ「Memorial address」が元々はLOVER SOUND TRACKの楽曲だったことはご存じだろうか。もちろん、歌詞を書いたのはあゆだしメモアドの編曲をしたのがtasuku氏であることは間違いない。
ただ、元々は「蜘蛛」という楽曲で作詞、編曲も湯汲さんが手がけていたものをあゆが歌詞を書き換え、浜崎あゆみ制作チームによって新たな楽曲にしたのだ。今回再始動したLOVER SOUND TRACKはそのメモアドの原曲を歌っていたバンドである。
「蜘蛛」は当時CD化されたが、現在は杯盤。残念ながら入手は困難だ。だが、2022年8月に「夏の島」という楽曲を配信リリースし、そちらはサブスクでも解禁しているので入手はすぐできるだろう。
この「夏の島」という楽曲も実は活動休止前に制作した楽曲とのこと。湯汲氏曰く、しばらくは当時演奏していた楽曲を中心に配信リリースをしていくようだ。
ということで、もう20年以上前の楽曲だし何しろ彼が20歳の時に制作した楽曲である。しかし、存分に湯汲節を感じる作品だ。あゆが歌っていそうかというと、どちらかといえば元ちとせあたりが歌っていそうな感じではあるが、このころから既に湯汲哲也サウンドが確立されていたと考えると、いかに彼が優秀な作曲家であることがわかる。
湯汲哲也氏の楽曲を評価している浜崎あゆみのファンには1度LOVER SOUND TRACKの楽曲を聴いてほしい。もちろん、あゆの歌、あゆの歌詞じゃなきゃ!と言う方もいるだろう。
しかし、湯汲氏のメロディーに感動をした方なら聞いて損はないと思う。
とはいえ、2023年1月現在「夏の島」以降で目立った活動はなく新しい情報もないが、再始動したからには今後また何らかの情報が解禁するのではないだろうか。湯汲氏ならまたここからさらに名曲を世に送りだそうだろう。
LOVER SOUND TRACKの今後の活動に期待だ。