これを読んでいるあなたは浜崎あゆみの作曲家と聞いて誰を思い浮かべるだろうか。
星野靖彦、菊池一仁、D・A・I、湯汲哲也…おそらくこのあたりだろう。どの方も浜崎あゆみの代表曲、または象徴する楽曲を手掛けており、浜崎あゆみの取って必要不可欠な作曲家だ。
彼らのように浜崎あゆみと深い縁のある作曲家さんとのタッグもまた聴きたい。だが、これまで浜崎あゆみと1度もタッグを組んだことのない作曲家さんで、個人的にタッグを組んでほしい方が何人かいる。
その1人が杉山勝彦氏だ。
今回は、杉山勝彦氏の曲が浜崎あゆみに合うと思う理由を彼の代表曲をみながら語ってみよう。
出典:https://twitter.com/
乃木坂など作曲実績多数!杉山勝彦の代表曲
杉山勝彦の主な代表曲
家入レオ
「ずっと、ふたりで」(作詞・作曲・共編曲)(編曲は三谷秀甫と共作)
乃木坂46
「制服のマネキン」(作曲)
「君の名は希望」(作曲・共編曲)(編曲は有木竜郎と共作)
「サヨナラの意味」(作曲)
中島美嘉
「一番綺麗な私を」(作詞・作曲・編曲)
「Dear」(作詞・作曲・編曲・サウンドプロデュース・ベース)
以上が杉山勝彦氏の主な代表曲だ。乃木坂46などアイドルグループへの提供が多いが、リンクを貼った動画を見て頂ければわかる通り、所謂「元気を売りにした王道アイドルソング」をど真ん中に作っている方ではない。どちらかといえば、ピアノやストリングスが印象的なバラードやミディアムの曲を得意としており、むしろ現代のアイドル曲とはかけ離れた曲調を得意としている。
杉山氏のこの作風は、彼のルーツにあるようだ。杉山氏は母親がピアノの教師であり、彼自身も幼少期にクラシックピアノを習っていたとのこと。また、Mr.Childrenのファンであることも公言しているがミスチルをプロデューサーだった小林武史は5歳からクラシックピアノをやっていたので、彼がこのような楽曲を得意としているのはごく自然なことなのだろう。
ここまで言えば、浜崎あゆみと杉山勝彦のタッグを私が望んでいる理由をなんとなくわかっていただけたのではないだろうか。浜崎あゆみの曲もピアノやストリングスを多用した楽曲が多いため、杉山氏との相性がいいのではないかと思ったからだ。
浜崎あゆみとの相性は抜群か
乃木坂の曲だけでも、浜崎あゆみと杉山勝彦氏の相性がいいことはある程度立証できたと思う。だが、杉山氏はそもそも乃木坂らアイドルグループ以外の提供実績も多く浜崎あゆみのような女性ソロシンガーへの提供も多い。中でも2017年12月には、家入レオ「ずっと、ふたりで」で第59回日本レコード大賞作曲賞を受賞しているのでその才能は本物だ。
この家入レオ「ずっと、ふたりで」ももちろん杉山氏の代表曲であり名曲なのだが私が浜崎あゆみとの相性を最も確信したのは中川翔子「白いチョウの夢」だ。こちらも動画リンクを貼っているので、ぜひ聴いてみてほしい。
私はこの曲を最初に聴いたとき、浜崎あゆみと縁の深い作曲家が提供したのかと思ったくらいだ。特に初期のバラードにあってもおかしくない感じの曲だと思う。
他にも、↑の代表曲一覧で挙げた中島美嘉「Dear」なんかもあゆにありそうな曲だ。なんなら、ぶっちゃけあゆの曲に似てると思うのが結構あったりするw
これまで浜崎あゆみの作曲を手掛けてこられた方はavex所属が多い。菊池一仁氏やD・A・I氏(2023年現在はavexから離脱)、湯汲哲也氏も然りだ。一方、杉山勝彦氏はavexの人間ではないし、元々はソニー所属だった。
もちろん、身内以外の所属作家は起用しないなんてことはないが、基本的にはavex内部の人間の起用が多いので、杉山勝彦氏が作曲を手掛けることは現状それほど高くはないかもしれない。
しかし、それでも当人は浜崎あゆみの新たな作曲家として杉山勝彦氏を推したい。もっとも「Nonfiction」作曲のHisashi Koyama氏やSummer Again、(NOT) Remember youなどのHajime Kato氏はavexの人間ではない(ちなみにこの2人はonetrapという同じ事務所所属)。
杉山勝彦氏が浜崎あゆみの曲を作曲するのも全く持って非現実的ではないだろう。